2017年1月 のアーカイブ

ガンガンガガガンの不具合

2017年1月8日 日曜日


Flashのゲームと比べて環境によるトラブルが非常に多いHTML5ゲームなんですが、ご多分に漏れずガンガンガガガンにも様々な問題が起きてます。まあパソコン上でブラウザがChromeだったら問題はないかなって感じ。そりゃまあ、こんだけHTML5をゴリ押ししてる総本山ですからトラブルが出てもらっては困る。

でもエラーを見てると「この呼出はもう対応しないからそのうちアラート出すぜ」みたいなのがあったりする。彼らは互換性を切り捨てて仕事を増やすのが仕事なんですかねえ。それでお金がもらえる人たちはいいけどさ。

スマホだと、サウンドが再生されない、最初の音が出ない、再生中に本体がリブートなんてことも起きてます。やれやれだぜ。

一番大きな問題は、Windows 10/64bit + Microsoft Edgeの場合にキー入力が入りっぱなしになる不具合。そもそもHTML5はキーやマウス入力を抽象化してないから処理はブラウザまかせなんだけど、Edgeの不具合はなんだか根深いような印象を受けるなあ。ちなみにこのバグは私のだけじゃなくて、どのゲームでも起きるはず。キー入力だけで四角形が移動する簡単なスクリプトでも再現したし、別の開発環境でJavaScriptに落としても起きたから。いや自信はないけど私のせいじゃないもん。違うもん。

なので前のエントリーでも書いたけど、HTML5+JavaScripでインタラクティブなものを仕事でやってる人は対応で死ぬんじゃないかなあ。「とりあえず動けばオッケー教」の教義をクライアントさんは納得してるの?もしかしてぐいんと上に移動してくるバナー広告くらいしか使いみちがないのこの技術?

オープンだエコシステムだと言ってるわりにはブラウザ作ってるところが囲い込みばかりやってて、気に入らない技術は排除して自分の環境で動きさえすれば問題なしって風潮は、あんまり好きになれないですよ。これじゃマニア向けの趣味にはなっても文化は育たないぞー。

ガンガンガガガンで使ったソフト

2017年1月8日 日曜日

絶賛公開中のガンガンガガガンですが(そこ笑わない)



HTML5とJavaScriptで作られています。このあたり、「Flash政治的に抹殺事件」とかHTML5やWebKitに関しては色々とハラワタが煮えくり返る思いがあるのだけれど、まあ金持ってる宗教団体には勝てないというこってす。しくしく。世の中、とりあえず動けばいいやって人が増えたし、これも時代の流れなんでしょうね。

それはともかく、このゲームはGameMakerというツールで作りました。

YoYo Games:GameMaker

1つのコードでブラウザ用からスマートフォンのアプリ、TizenやWindows phoneのような無残に敗れ去ったOS向けまで書き出せます。あれ、そういえばFirefox OSには対応してないね。おっと余計なことを。

もともとHumble Bundleというところで1200円くらいでフルセットを買って積んであったのを年末に触り始め、だいたい使い方がわかったので作ってみたというわけです。ゲームを作るに当たっては、GameMaker:Studio入門という本を参考にさせて頂きました。というかこれがなければ作れなかった。感謝。それとエミリー&シャルロット ラウンジというサイトにもお世話になりました。

この種のソフトはUnityが圧倒的なシェアと情報量を誇っていて、私もそのうち作る予定なんですが(ほんとか?)、簡単な2Dゲームならそこまで大げさなものを使わなくてもいいんじゃない?ということで、もっと簡単なものを探していました。すると結構あるんですよ。Clickteam FusionとかConstruct 2とかDefoldとかGodot Engineとか。

どれも基本的にはスマートフォンからHTML5まで出力可能なんですが、スクリプトなしで作れるものからLuaやPythonが使えたりと様々。内部的にもスマホのネイティブ(というかスクリプトの逐次実行というか)アプリが作れるものから、いわゆるガワネイティブまで。無料なものからそこそこお高いものまで。さすがにJavaScriptで作れとかいうのはなかったかな。知らんけども。

GameMakerはバグが多いです。今はバージョン2が出てて、1.4のバグを直すのかどうなのかって感じだけど、サポートもあまり感心しない(物理演算を使うと動かなくなるなんて、即座に修正すべき案件だぞ)。使い心地も少しクセがあるし。じゃあなんで使ってるかというと、妙な面白さがあるんだなこれ。ああ、こういう事をやりたいから、こんな仕様なんだな的な。泥臭いところが多いけど、そこがまた味わい深い。理想主義とは対極にある設計思想というか。

というわけで、もう少しこのツールを使ってみるつもり。次のミニゲームをお楽しみに。

ところでHTML5でゲーム作ってる人ってどのくらいいるんだろう?ブラウザによって動作も違うし、スマホの処理速度もまちまちで、こんなので商売するのは難しそうだけど、みんなどのへんのフィールドで頑張ってるの?ちとアプリにはヘキエキしていて離れようかと思ってるんだけど、こっちはこっちで砂漠が広がってるのかな?

ガンガンガガガンの元ネタ

2017年1月8日 日曜日

さてさて。お久しぶりです。新作のミニゲームを公開しました。



その名もガンガンガガガン。なんじゃそりゃ。

遊んでもらうとわかるんですが、元ネタはJoustです。

2方向レバーと羽ばたきボタンで空飛ぶダチョウを操作して敵を蹴落とすゲーム。1982年か。歳を取ったもんだなあ。
で、このゲームにはチートがありまして。


敵をマグマから伸びる悪魔の左手にトラップしておくと、中央の足場で時間切れキャラPterodactylを延々と倒すことができるという裏技。知人の弟さんがうまくてねえ。なんだ簡単じゃないかと思って挑戦したらあっという間にゲームオーバー。これがまた超難しい。

理由はダチョウの操作にありまして。普通のキャラはレバーを離すと止まるもんですが、こいつは慣性で動き続ける。止まるには反対側へレバーを倒さないといけない(しかもスリップする)。さらにPterodactylを倒すとダチョウの向きが反転する上に少しだけ足場がずれる。ここポイント、試験に出ます。
なので練習してたらバグの修正されたバージョンが出回り始め、そしてゲーセンから姿を消しました。嗚呼。

そんなしょっぱい青春時代を思い出して作ったこのゲーム。思う存分ガンガンガガガンできます。タダで。うおおお。完全に自分用だ。旧ROMを搭載した実機で遊ぶときもこれで安心だね。そんなもんどこにもねーよ!