中小企業化する日本

とある企業の女社長の話、といっても架空の会社なんでよろしく。まあこの人、会社にはまったく顔を出さない。出さないで何をしてたかというと、取締役の男性と手に手を取って競馬場巡り。たいして儲かってもいない会社だけれど、社員にはボーナスとか一銭も出さずに、自分はサラブレッドを何頭も競り落として馬主気取り。



折しも世の中は不景気に突入し、ご多分に漏れずこの会社も業績悪化。女社長、馬券を買う金が減ってくるやいなや会社に戻り、強引なリストラを断行。でも仕事のことは何にもわからないもんだから、知らないヤツとか年寄りとか、適当に呼びつけてバンバン罵倒。どんどん自主退社に追い込む。

とこらがどっこい、そういう連中が薄給に耐えて会社を支えていたというのが会社の実態で、気がつくと仕事が回らない。あわてて求人を出すも後の祭り。残った社員も次々辞めていき、あげくは計画倒産、自己破産、資産一式を持って残りの社員と夜逃げ。息子を社長にでっち上げ、若い営業を取締役にして金を引っ張り自転車操業。

あ、くどいようだけど架空の話だからね。よくある中小企業のドタバタ。


テレビはほとんど見ないんだけど、たまたまつけたニュースで、蓮舫とか枝野幸男とか、見るからに品性下劣な顔をした政治家連中がギャーギャーとうるさいこと。仕分けがどうしたで他人を罵倒中。相手の喋りが終わる前に言葉をかぶせてくるところなんて、はなから話を聞く気がないのは明白。与野党問わず、なんで政治家になるとこんな下品な人間に変貌するかね。

そんでもって、何をしてるのかというと、ネチネチと嫌みを言っては予算を削ってる。研究内容も理解できないのに、よくこんなに威張れるもんだ。頼むから誰か、蓮舫のシワを隠す化粧品に、どれだけの科学技術が投入されているか教えてやってくれ。


…と考えてて思い出したのが、さきの女社長(架空)の話。仕事の内容を知らないもんだから、社員にナメられまいと必死に虚勢を張り、怒鳴り散らしたあげくの自爆。不況下に会社を盛り立てていく才覚もビジョンもなく、歳出カットで収支バランスを好転させることが良い経営者とばかりに、人を切り、出張費を削り、コピー代をケチり、あげくの計画倒産と自己破産。うーん、似ている。

で、この社長、自分が使う金はしっかり着服してたんだよね。そういうところは一切減らしてない。もちろん、自分の子飼いの社員も一切クビにしてない。おまけに、息子のオトモダチとかをバンバン雇い入れてた。もしかして、その辺も同じ?


どうやらメディアでは民主党を「悪者を退治する正義の味方」と見立てて勧善懲悪ショーにしたい様子なんだけど、それはどうかねえ。総理大臣は、本会議中に扇子にサインしてるようなアホですぜ。この三文芝居が終わったあとで、気がつくと将来に必要な投資がゼロになり、人材は流出し、減らすべき金や人はそのままで国は衰退、なんてことになるんじゃないかな。

とりあえず予算が成立した後で何が温存されたかを見れば、この連中の本質がわかると思う。大事なのは、何を削ったかではなくて、何を残したか。そこに日本の未来がかかっている。

子供手当に喜んでいたら、増税+ダンナは失業なんてことにならないよう、こいつらに将来を託して良いものかどうか見極めましょうぜ。今ならまだ間に合うから。就職の面接でつらい思いをしてる諸君も、この状況をよく見て次の選挙の参考にしておいたほうがいい。選挙に行かなければ、君らの状況が好転する事なんて絶対にないからね。

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