新幹線ゲームⅡの舞台裏ーその6

絵も描き終わり、景品が出てくるところとか、ちょっとしたビックリとかを付け加えたら、そろそろ完成。やれやれ。せっかくなので、作るに当たって心がけてたことをまとめておくかな。

操作感

実際のゲームと違い、パソコン上ではマウスやキーボードで遊ぶしかない(ジョイパッドとかもあるけど)。そうなると、10円玉をはじくハンドル部分の操作感を、できるだけ自然にしないといけない。基本はゴルフゲームとかのスイングと同じだけれど、そこそこ気分が出てたんじゃないですかね。

実物との違い

実際の新幹線ゲームⅡでは、ハンドルの弾く強さが位置によって異なっていました。バネの劣化なのか、難易度調整で意図的なのかは不明。これを再現することはさして難しくはないのだけれど、ちょっとねえ。だって、実物なら自分の手にフィードバックがあるでしょ。「お、これはバネが強いな」とか。でもFlashゲームの場合、見た目は同じなのに、いきなり強くなったりするとフェアじゃない。ハンドルの回転速度を変えるとか、バネの音に変化を付けるとか、まあ解決策がないわけじゃないけど、そんなに面白くはならないと思ったのでやめ。全ハンドル、同じ強さにしました。

複数の10円玉が入れられる

これは最初から実現したかった。ゲーム的には、10円玉を1個入れたら次は投入できないようにするのが定石ですけど、実機は入れられるもんね。あの頃できなかったことが実現できるようにするんだい。

そうなると、当然のように詰まりの問題が起きてくる。複数の10円玉が引っかかっちゃうんですね。最初は、鍵穴をクリックすれば10円玉が下に落ちるようにしたんですが、なんか違う。こう、後ろめたさがない。実機だと、やっぱ「やっちゃいけないコト」じゃないですか。沢山お金を入れるって。その結果詰まるわけで、おばちゃんに怒られるじゃないですか。それをクリック一つで解決して良いのか!いや、良くない。というわけで、詰まったらリロードするしかない。という仕様に。面倒くさいから放置したわけではないんです…という事にしといてくれませんか。

まあ、そんなこんなで公開させていただきました。このゲーム、登場したのが1976年だそうですから、なんと33周年。いまだに実機が動いているってのも、このモデルの素晴らしさを物語ってるんじゃないでしょうか。絵を変更したバージョンも登場したけれど、やはり新幹線ゲームが一番印象深い。ここに敬意を表して締めたいと思います。

そうだなあ。次は、このゲームの先祖らしいBallyのゲームをアレンジして作ってみようかな。いやその前にアレを。いやいや…

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